堀内悟史/2011年目(富士市出身)
工場勤務(材料の仕入れ、選定など)
「プレカットって何?」から、1ヵ月後には独り立ち
私は転職組で、30歳の時に地元である富士市に戻ってきました。それまでは愛知県のゴルフショップ店員をしていたので、この業界とは縁もゆかりもありませんでした。「プレカットって何?」というところから始まって、先輩や上司のご指導のもと、だんだんと仕事を覚えていった感じですね。とは言え、難しい仕事ではないんですよ。こんな表現すると怒られるかも知れませんが「楽な仕事」です(笑)。基本的には加工機が自動で行ってくれるので、慣れてしまえば誰でもできます。実際私も、入社して1ヵ月も経たないうちに一通りの作業はこなせるようになりましたから。ちょっと大変だったのは、建築業界ならではの専門用語とか言い回しくらい。寸法の表記がcmではなくすべてmmだとかね。
気付くと、自分の家の材料を自分で加工できるようになっていた
建築材の加工というと「汚れ仕事」や「力仕事」と思われるかも知れませんが、弊社はあまり当てはまらないと思います。前述したように加工機が自動でやってくれる作業がメインですし、木材を運ぶ時はリフトを使いますし(リフトの運転免許は入社後すぐに取得させてくれます)。社風もかなり自由ですね。やることさえやっていれば特にウダウダ言われませんし、上下関係はぬるま湯(笑)。お世辞抜きで、永くのびのび働ける環境だと思います。性別や学歴、経験の有無も一切関係ないですが、強いて言うなら、建築やものづくりに興味のある人ならより楽しく働けるんじゃないかな。でもこれも仕事を続けていくうちに身に付くものですね。私の経験で思い出すのは、入社して数年後に自分の家を建てた時。建築に関して全く無知だった私でもすっかり詳しくなっていて、材料の選定から加工まで自分で行いましたから。
日々のやりがいは、“一生に一度の買い物”の一翼を担う責任感
私たちが加工する柱や横架材などのプレカット木材は、建物が完成してしまえば見えなくなる部分です。しかし「建物が建つ」ためにはなくてはならない部分でもあります。ですから、それを加工させていただけるという責任感みたいなものはどうしても強くなりますね。例えば、新築住宅に使われるのであれば“一生に一度の大きな買い物”の一翼を担うわけです。お施主様にも施工業者様にも「ティエッチピーセンターの加工なら安心」と思っていただけるように、できるだけ良い材料で、できるだけ丁寧な加工を追求していきたい。大げさかもしれませんが「この材料が自分の家に使われるなら…」という気持ちで取り組んでいますし、その気持ちが日々のやりがいにもつながっていきます。